トラベラーズノートの楽しみ方の一つに、エイジング・経年変化があると思います。
合皮などは経年劣化してしまいますが、本革であるトラベラーズノートは経年変化を楽しむことができます。
そこで!!
インスタやTwitter、ネット画像などでトラベラーズノートのエイジングを検索したりして、理想のエイジングが出来てきたりすると思います。
綺麗に艶のあるトラベラーズノートやガジガジにたくさんの傷がついたトラベラーズノート。
とくにキャメルは色の変化が激しく、飴色っぽくなっているものから、茶色と見紛うようなものもあれば、キャメルらしいラクダ色を残したまま艶を持ったものなど、色々なものがあると思います。
その中で、どういったエイジング結果にしたいかによっての日々の使い方やケア方法などを紹介したいと思います!
目次
傷が目立たない綺麗で艶のあるエイジングにしたい場合
先ずは傷が目立たず、艶をもたせたエイジングをさせたい場合の方法です。
これはもう簡単です。
ブリオやラナパーなどのケアクリームを定期的に塗りながら使ってください。
ケアは、艶や色の変化を急ぎたい場合は2週間に一回とか1週間に一回塗るのでも良いかもしれません。
また、更に急いで艶を出したい場合は、圧力を喰わせてください。
トラベラーズノートを枕にしたり、パスポートサイズならお尻ポケットに入れて座ったりとか、圧力を喰わせることにより、艶が出るスピードが速くなります。
また、よく触る・・・というのも一つの方法です。
よく愛でてあげてください。
そうすることによってトラベラーズノートの革の色はどんどん濃くなり、艶も出てくるし、傷がついてもすぐに目立たなくなって綺麗に艶のある個体になっていきます。
艶は出したいけど色は濃くしたくない・・・という場合
艶を出したいけど色を濃くしたくない・・・こういった望みもありますよね。
とくにキャメルは最初のラクダ色を残しまま艶を出していきたい・・・となると、ブリオやラナパーなどのケアクリームの塗るのは絶対的にNGです。
一度くらいラナパーを塗っても良いかもしれませんが、それでも色は多少濃くなってしまいます。
とくに今のキャメルの個体は、革がスウェードっぽくちょっとフワフワしたような個体なので、これはケアクリームをガンガン吸収して色が濃くなります。
一昔前にあった、張りのある個体なら、多少塗っても色の変化はそうそうなかったですけど、今はそういった個体はほぼほぼ出ません。
なので、ケアクリームは極力塗らず、濡れた手では極力触らず、時間をかけてゆっくりと使用に伴う艶を出させていきましょう。
何も塗ったりしなくても日々触っていれば、艶はゆっくりとですが出てきます。
また、優しく爪の腹で擦ってあげてもそれっぽくなります。
革が柔らかい個体は艶が出るまで時間がかかると思いますが、焦らずゆっくり使っていきましょう!
柔らかければ柔らかい程、ケアクリームを吸収して色が濃くなりますので、気をつけましょう!
ゴリゴリ傷を残しながらエイジングさせたい場合
実は、傷を残しながらのエイジングって難しかったりします。
どういう傷が好みか・・・というのもありますけど、トラベラーズノートは本当に個体によって全然革の質感が違うので、普通に傷が残りやすい個体と、傷が全然残らない個体があります。
傷が残りやすい個体の場合
傷が残りやすい個体の場合は、普通にそのまま使い続けましょう。
しかしながら、ケアクリームなどは使わない方が良いです。
また、圧力も故意的に加えたりはしない方が良いです。
ナチュラルに、普通に使っていれば、傷が残りながら艶も出るカッコイイ感じになります。
艶が出てくるまでは時間が多少かかると思いまうが、気にせずトラベラーズノートらしく雑に使いましょう!
個人的に、このパトリックさんのエイジングが大好きです!
なので私も、非常にキャメルに近いブラウンのステーションエディションを使っています。
ちなみに、パトリックさんのトラベラーズノートに小傷が非常に多いのは、チャームが原因だと思われます。
この小傷がまた良い味を出すので、パトリックさんは敢えてこういうチャームの付け方をしているのかもしれませんね。
普通のブラウンなステーションはこんな感じですね。
トラベラーズノートは理想を求めてしまうとここまで初期で色の違いなどがあるので、なかなか苦労します。
トラベラーズノートに最初につけられているゴムの色も、個体の色に応じて違ったりします。
なので、色を濃くせずに傷を残したいという場合は、キャメルとブラウンによくあるエイジングだとは思いますが、なるべくケアクリームは使わないで思うがままに雑に使いましょう!
何かケアしたいなぁ・・・と思ったり、気持ち艶を早く出したいなぁ・・・という場合は、本当にたまぁ~に、布で拭くようにしてください。
それだけで十分です!
傷が残りにくい個体の場合
傷が残りにくい個体の場合は本当に厄介です!
これはキャメルに多いですね。
ブラウンはたいてい傷が残りやすいので良いのですが、最近のスウェードっぽく柔らかいキャメルは本当に傷が残りにくいです。
その場合、ケアクリームを早期段階で塗ってしまいましょう。
色を濃くしながら傷を残したい場合はブリオで、色をなるべく濃くせずに傷を残したい場合はラナパーで。
そして爪などでちょっとカジってみて、どの程度の傷が入るようになったかを確認してみましょう。
多少傷が入るようになれば、あとは余り触らず、ケアもせず普通にノートとして使うようにしましょう。
そうすることで、傷は残り、定着していきます。
ここでケアクリームを塗ったり、ベタベタ触っていると、傷はあっという間に消えてしまいます。
傷を消したい場合はベタベタ触ったりケアクリームを塗れば良いのですが、傷を残したい場合は傷が定着してくるまで触らぬが吉です。
また、触る回数を減らすことによって艶は出にくくなります。
つまり、艶を出しながら傷を残すとなると、これはもう時間との勝負です。
普通に普段使いしながら日々ついていく傷を、余計に革を触ったり撫でたりせずに、そっと見守りながら育てましょう。
そうする事によって、革が柔らかい個体や、最初は傷が残りにくい個体も、傷が定着して、傷を持ったまま艶をもってきます。
愛でたくても愛でられない・・・そんなジレンマはありますが、理想のエイジングが傷を残しながら艶を出したいというなら、あまりベタベタと愛でずに道具としてだけ使いましょう。
ベタベタと愛でたい場合は、傷なんて気にせず、色が濃くなるなんて気にせずにベタベタ触って愛でてあげましょう!
理想のトラベラーズノートは自分が使ってるトラベラーズノート!
ネットに転がってるトラベラーズノートの画像を見たり、トラベラーズファクトリーや東急ハンズ、ロフトなどのサンプルを見たりして、理想を持ってしまうと本当に厄介なのがトラベラーズノートです。
「理想のトラベラーズノートは自分が使ってるやつ!」
「自分が使ってる個体が一番かわいい!」
そう思えたら、間違いなくそれが一番健康的ですし、一番精神衛生上も良いです。
理想を求めすぎると、色々なジレンマが出てきてしまうものです。
道具として、自分が愛する個体を愛でてあげるようにしましょう。
それが一番です!
と言いつつ、それが出来ないからどんどんトラベラーズノートが増えてしまう(笑)
どんな革でも、使い込めば何でもカッコイイです。
そんなカッコイイトラベラーズノートを使っていきましょう!
【関連記事】
トラベラーズノート京都エディションをレビュー!遂にトラベラーズファクトリー京都オープン!
スタバコラボ・トラベラーズノートのパスポートサイズを買ったのでレビュー!
コメントを残す